ボルダリンググレードシステムと目標設定の方法

ボルダリングテクニックとトレーニング

ボルダリングは、壁や岩などの登りやすい表面を使ってクライミングするスポーツです。
初めてボルダリングを始める人にとっては、グレードという言葉や目標の設定方法が少し難しく感じることもあるかもしれません。
そこで、本記事ではボルダリングのグレードシステムと目標設定の方法について解説します。

ボルダリンググレードシステムの概要

ボルダリングでは、難易度を表すグレードが使われます。
日本では、「段」「級」グレードが使われることが多いので、少し特殊な表記になります。
海外では一般的に、グレードは数字や文字で表され、数字が小さいほど簡単で、大きいほど難しい課題を意味します。また、一部のグレードではアルファベットが使われることもあります。
グレードは国やジムによって異なる場合があるので、それぞれのルールを確認しましょう。

ボルダリンググレードの種類

ボルダリングにはいくつかのグレードの種類があります。
日本のグレードと、海外で一般的によく知られている2つのグレードを紹介します。

段級グレード

日本で広く使用されています。
右に行くほど難しくなります。10級→9級→ … →1級→1段(初段)→2段→ …→6段 
10級=10Q、2段=2D といった表記をしているところもあります。
日本の多くのジムでは、最高グレードが2~3段くらいのところが多いです。
空手(karate)、柔道(judo)などの日本の武道系スポーツで実力を示す指標として、「級(kyu)」、「段(dan)」が使用されています。おそらく、日本人にとって馴染み深い指標として、ボルダリングにも採用されたと思われます。

Vグレード(アメリカン・グレード)

1990年代にフエコタンクス州立史跡でジョン・シャーマンによって考案されたグレードシステムです。V0からV17までの数字で表され、V0が初心者向けの課題であり、V17が世界的に難しい課題を示します。

フォンテーヌブロー・グレード(フレンチ・グレード)

フランスの世界で最大かつ最も発展したボルダリングエリアである「フォンテーヌブロー」で生まれたグレードシステムです。
このグレードは、数字と文字の組み合わせで表され、1aから9aの順に難しくなり、a→b→cの順に難しいです。また、6aよりも6a+のほうが難しくなります。

グレード換算

およその換算
6級 ≒ V0 ≒ 3+
3級 ≒ V3 ≒ 6a+
1級 ≒ V6 ≒ 6c+
2段 ≒ V8 ≒ 7b+
4段 ≒ V12 ≒ 8a+
6段 ≒ V16 ≒ 8c+

目標設定の方法

ボルダリングにおいて、目標設定はモチベーションを高めるために重要です。
以下に、効果的な目標設定の方法を紹介します。

ステップバイステップ

目標を達成するためには、ステップバイステップのアプローチが有効です。最初は自分の現在のレベルに合わせた課題を選び、徐々に難易度を上げていくことで成長を実感することができます。

SMART目標

SMART目標は、具体的(Specific)、測定可能(Measurable)、達成可能(Attainable)、現実的(Realistic)、期限付き(Time-bound)の5つの要素を持つ目標設定の手法です。
例えば、「3ヶ月以内にV2の課題をクリアする」といった具体的な目標を立てることで、ボルダリングの練習において焦りを減らし、目標に向かって進むことができます。

パートナーとの連携

ボルダリングは、仲間と一緒に楽しむことも重要です。パートナーと共に目標を設定し、お互いに刺激し合いながら成長していくことで、モチベーションを高めることができます。

最後に

ボルダリングのグレードシステムと目標設定の方法について紹介しました。グレードを理解し、適切な目標を設定することで、自身の成長を感じながらボルダリングを楽しむことができるでしょう。新たな課題に挑戦する際には、安全に登るために適切な装備や技術を身につけることも忘れずに行いましょう。安全第一で楽しくボルダリングを楽しみましょう!

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